
「トルコキキョウ」「ゼラニウム」
トルコキキョウ Lisianthus
夏の花。花色は紫、ピンク、白、赤、黄、緑、青、覆輪など。
花名の由来
属名の学名「Eustoma(ユーストマ)」は、
ギリシア語の「eu(良い)」と「stoma(口)」を語源とし、
釣り鐘状の花の形に由来するといわれます。
和名のトルコ桔梗(トルコキキョウ)の由来には諸説あり、
”トルコ”については、つぼみの形がトルコ人のターバンに似ていることにちなむとする説、
花びらの青色がトルコ石を思わせるといった説などがあります。
”キキョウ”については、花の色や姿がキキョウに似ていることに由来するといわれます。
実際には北アメリカ原産で、キキョウ科ではなくリンド科の植物です。
トルコキキョウ全般の花言葉
「すがすがしい美しさ」「優美」「希望」
花言葉の由来
「すがすがしい美しさ」「優美」の花言葉は、
さわやかな気品と可愛らしさをあわせ持つトルコキキョウの花姿に由来するともいわれます。
ゼラニウム Geranium
周年出回る花(最盛期は5~9月)。花色は赤、ピンク、白、黄、オレンジ、紫、複色など。
花名の由来
属名の学名「Pelargonium(ペラルゴニウム)」は、ギリシア語の「pelargo(コウノトリ)」が語源であり、花後の種子に突起があり、コウノトリのくちばしに似ていることに由来します。
和名の天竺葵(テンジクアオイ)は、天竺は「異国産の」という意味で、葵は葉が「アオイ」に似ていることにちなみます。
なお、一般にゼラニウムと呼ばれるものは、かつてはフウロソウ属(学名:Geranium ゼラニウム)に分類されていましたが、のちにテンジクアオイ属(学名:Pelargonium ペラルゴニウム)に分離された植物です。しかし、園芸名としては現在でも古い学名のゼラニウムの名で呼ばれています。
ゼラニウム全般の花言葉
「尊敬」「信頼」「真の友情」
色別の花言葉
赤いゼラニウム
「君ありて幸福」
ピンクのゼラニウム
「決心」「決意」
白いゼラニウム
「私はあなたの愛を信じない」
黄色いゼラニウム
「予期せぬ出会い」
深紅のゼラニウム
「メランコニー(憂うつ)」
花言葉の由来
深紅のゼラニウムの花言葉「メランコニー(憂うつ)」は、ゼラニウムの放つ青臭いにおいにちなむといわれます。
香り・効能
ゼラニウムは品種により葉に独特な香りがあり、一般的な園芸品種の多くは青臭いにおいを放ちます。
虫よけ
ヨーロッパでは、ゼラニウムのにおいを虫が嫌うので虫よけとして窓辺に置く花の定番になっています。また、魔よけや厄よけの効果もあるとされているそうです。
香料
ゼラニウムのなかで芳香を放つ品種をセンテッドゼラニウムといいます。バラのような香りのするローズゼラニウムやレモンのようなすっきりとした香りがするレモンゼラニウムなどがあります。ジャムの香り付けや入浴剤、アロマテラピーのエッセンシャルオイルなどに利用されています。
ゼラニウムの言い伝え
ある日、イスラム教の預言者マホメット(570年頃~632年)が洗濯したシャツをアオイ科のマロウという植物にかけて干していました。ところがシャツが乾いた時、その植物は鮮やかな赤い花をつけるゼラニウムに変わっていました。ゼラニウムは、イスラム教の開祖であるマホメットの徳を称えるために、アラーの神がこの世に創造した植物であるといわれています。
6月28日生まれの有名人
日本
・中村あゆみ (ミュージシャン / 1966年6月28日)
・藤原紀香 (女優 / 1971年6月28日)
・水野美紀 (女優 / 1974年6月28日)
海外
・ヘンリー8世 (イングランド王 / 1491年6月28日~1547年1月28日)
・ジャン=ジャック・ルソー (ジュネーヴ共和国出身の思想家 / 1712年6月28日~1778年7月2日)
・イーロン・マスク (米国の起業家 / 1971年6月28日)
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