
「クレマチス」「タンポポ」「ミズバショウ」
クレマチス Clematis
春~秋の花(最盛期は5月)。花色は赤、ピンク、白、青、紫、黄など。
花名の由来
属名の学名「Clematis(クレマチス)」は、ギリシア語の「klema(ブドウなどのツル)」が語源となり、ツルでまつわりつく性質に由来します。修景用のツル植物として人気が高く「ツル性植物の女王」とも呼ばれています。
英語では「旅人の楽しみ(Traveller’s joy)」、イタリア語では「ごま塩ひげ」、フランス語では「乞食草」といった呼び名もあります。乞食草の名は、クレマチスの葉には毒性があり、かつてフランスの乞食がクレマチスの葉をつぶして皮膚につけ、わざとただれさせて通行人の同情をひいたことにちなむといわれています。
クレマチス全般の花言葉
「精神の美」「旅人の喜び」「策略」
花言葉の由来
花言葉の「精神の美」は、ツルが細いのに大きく鮮やかな花を咲かせることに由来します。
「旅人の喜び」の花言葉は、ヨーロッパにおいて旅人が快適に一夜を過ごせるよう、宿の玄関にクレマチスを植えてやさしく迎え入れたことにちなみます。
なお、「策略」は、上記のフランスの乞食の話に由来するといわれます。
タンポポ Dandelion
春の花(最盛期は3~4月)。花色は黄、白など。
花名の由来
江戸時代の花名は、鼓草(ツヅミグサ)。その後、日本伝統の楽器である鼓(つづみ)をたたく音の「タン」「ポポ」という擬音語が語源となり、タンポポと呼ばれるようになったともいわれます。
英名のダンディライオン(dandelion)は、フランス語の「dent-de-lion(ライオンの歯)」に由来し、タンポポのギザギザした葉がライオンの牙に似ていることにちなみます。
タンポポ全般の花言葉
「愛の神託」「神託」「真心の愛」「別離」
花言葉の由来
花言葉の「愛の神託」「神託」は、古くからヨーロッパにおいてタンポポの綿毛で恋占いをしていたことに由来します。「別離」の花言葉は、綿毛が飛んでいくさまにちなみます。
タンポポ占い
ヨーロッパでは「好き、嫌い、好き、嫌い…」と唱えながら綿毛を吹いて、最後の綿毛がどちらになるかという恋占いがあります。他には、一息ですべての綿毛を飛ばすことができれば「情熱的に愛されている」、少し残れば「心離れの気配がある」、たくさん残ってしまえば「相手があなたに無関心」という恋占いもあるそうです。
タンポポの利用
たんぽぽコーヒー
タンポポの根を焙煎、粗挽きしたものが「たんぽぽコーヒー」です。タンポポにはクロロゲン酸が含まれ、風味や飲み口は本物のコーヒーにちかいといいます。カフェインを含まず、就寝前でも安心です。また、二日酔いや肝臓 、便秘によいともいわれます。コーヒー豆が不足した第二次世界大戦中のドイツでは、代用コーヒーとして広く飲まれたそうです。
草笛
タンポポの茎をリコーダー代わりにします。茎を4cm程度に折って片方を指で軽くつぶします。つぶした側を口にくわえて吹くことにより音がでます。息の強さや頬のふくらませ方で音程を変えます。
薬草・漢方薬
タンポポの葉に含まれる成分にはC型肺炎ウイルスを抑制する効果、根には健胃、利尿、催乳などの効果があるといわれます。
食用
セイヨウタンポポの葉は多少の苦味がありますが、ヨーロッパや中東では古くからサラダなどにして食されています。
水芭蕉 Asian skunk cabbage
春~夏の花。花色は白。
花名の由来
和名の「水芭蕉(ミズバショウ)」は、葉の形がバショウ(芭蕉)の葉に似ていて、水辺に生えることに由来します。
属名の学名「Lysichiton(リシチトン)」は、ギリシア語の「lysis(分離)」「chiton(服)」が語源となり、白い仏炎苞が服のように少し離れて花を覆うことにちなむといわれます。種小名の「camtschatcense」 は原産地のカムチャツカ半島に由来します
ミズバショウ全般の花言葉
「美しい思い出」
花言葉の由来
花言葉の「美しい思い出」は、ミズバショウの花が咲く尾瀬の情景を歌った名曲『夏の思い出』にちなむともいわれます。
5月3日生まれの有名人
日本
・橋幸夫 (歌手、俳優 / 1943年5月3日)
・三宅裕司 (コメディアン、俳優 / 1951年5月3日)
・松尾伴内 (お笑いタレント / 1963年5月3日)
・野村宏伸 (俳優 / 1965年5月3日)
・為末大 (陸上競技選手 / 1978年5月3日)
海外
・ニッコロ・マキャヴェッリ (イタリアの政治思想家 / 1469年5月3日~1527年6月21日)
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