5月11日の誕生花

 

「リンゴ」「ナスタチウム」

林檎 Apple blossom

春の花。花色は白、ピンク。

花名の由来

リンゴの名称は、平安時代の辞書『和名類聚抄』に「利宇古宇(りうこう、りうごう)」としてリンゴが記述されており、これが転訛したものともいわれます。

属名の学名「Malus(マルス)」は、リンゴの木を意味するラテン語に由来するといわれます

リンゴ全般の花言葉

「優先」「好み」「選択」

その他の花言葉

リンゴの実

「誘惑」「後悔」

リンゴの木

「名誉」

花言葉の由来

花言葉の「優先」は、リンゴの美しい花が後の有益な果実の先触れであることに由来するといわれます。「選択」の花言葉は、ギリシア神話のトロイア戦争の原因となった「パリスの審判」(下記参照)にちなむといわれます。

実の花言葉の「誘惑」「後悔」は、ヘビにそそのかされたイヴとアダムが禁断の果実(西欧ではしばしばリンゴの実とされます)を食べ、エデンの園を追放されたという旧約聖書の『創世記』に由来するといわれます。

パリスの審判(ギリシア神話)

ある結婚式にすべての神が招待されましたが、不和と争いの女神エリスだけは招かれませんでした。怒ったエリスは宴席に乗り込み「最も美しい女神にあたえる」として黄金のリンゴを投げ入れました。すると、このリンゴをめぐって自分が最も美しいと信じていたヘラ(神々の王ゼウスの妻)、アテナ(戦いと知恵の女神)、アプロディーテー(愛と美の女神)の三女神が争いました。

困ったゼウスは、羊飼いの美少年パリス(イリオス王の息子)に判定させることにしました。そこでパリスを買収するため、ヘラは「力と富」を与えるといい、アテナは「戦いにおける勝利」を約束し、アプロディーテーは「世界一の美女」を与えるといいました。

パリスは「世界一の美女」を選び、アプロディーテーに黄金のリンゴを与えました。しかし「世界一の美女」はスパルタ王メネラーオスの妻ヘレネーのことで、これがイリオス攻め(トロイア戦争)の原因となりました。

金蓮花 Nasturtium

初夏~秋の花。花色はオレンジ、黄、赤、ピンクなど。

 

花名の由来

花名のナスタチウム(Nasturtium)は、ラテン語の「nasus(鼻)」と「tortus(ねじる)」を語源とし、この植物に辛味があることにちなむといわれます。

なお、「Nasturtium(ナスタチウム)」は別属(オランダガラシ属 / クレソンなど)の学名ですが、似た味をもつために転用された通称です。

和名の金蓮花(キンレン)や別名の凌霄葉蓮(ノウゼンハレン)は、花がノウゼンカズラに似て、丸い葉はハスに似ていることにちなみます。

ナスタチウム全般の花言葉

「愛国心」「勝利」「困難に打ち克つ」

花言葉の由来

花言葉の「愛国心」「勝利」「困難に打ち克つ」は、ナスタチウムの丸い葉を盾に、赤い花を血に染まった鎧に見立て、敵国や困難に立ち向かう姿勢を表しているともいわれます。

 

5月11日生まれの有名人

日本

・泉谷しげる (シンガーソングライター / 1948年5月11日)
・松尾貴史 (タレント、俳優 / 1960年5月11日)
・浜田雅功 (お笑い芸人 / 1963年5月11日)
・SHELLY (ファッションモデル、タレント / 1984年5月11日)

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