
「ナスタチウム」「アネモネ」「フクジュソウ」
金蓮花 Nasturtium
初夏~秋の花。花色はオレンジ、黄、赤、ピンクなど。
花名の由来
花名のナスタチウム(Nasturtium)は、ラテン語の「nasus(鼻)」と「tortus(ねじる)」を語源とし、この植物に辛味があることにちなむといわれます。
なお、「Nasturtium(ナスタチウム)」は別属(オランダガラシ属 / クレソンなど)の学名ですが、似た味をもつために転用された通称です。
和名の金蓮花(キンレン)や別名の凌霄葉蓮(ノウゼンハレン)は、花がノウゼンカズラに似て、丸い葉はハスに似ていることにちなみます。
ナスタチウム全般の花言葉
「愛国心」「勝利」「困難に打ち克つ」
花言葉の由来
花言葉の「愛国心」「勝利」「困難に打ち克つ」は、ナスタチウムの丸い葉を盾に、赤い花を血に染まった鎧に見立て、敵国や困難に立ち向かう姿勢を表しているともいわれます。
アネモネ Anemone
春の花(最盛期は4月)。花色は赤、ピンク、白、青、紫など。
花名の由来
属名の学名「Anemone(アネモネ)」は、ギリシア語の「anemos(風)」に由来します。春の最初のおだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせるからといわれます。英語での別名も「Windflower(風の花)」といいます。
アネモネ全般の花言葉
「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」
色別の花言葉
赤いアネモネ
「君を愛す」
白いアネモネ
「真実」「期待」「希望」
紫のアネモネ
「あなたを信じて待つ」
花言葉の由来
「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」といった切ない花言葉は、「アネモネの悲しい伝説(以下参照)」に由来するといわれます。
アネモネの悲しい伝説
アネモネと西風の神
春と初夏のそよ風を運ぶ西風の神ゼピュロスは、花と春の女神フローラの次女のアネモネを愛していました。女神フローラは西風の神ゼピュロスが自分を愛していると思っていましたが、愛されているのがアネモネだということを知ります。怒った女神フローラは、アネモネを自分のところから追い出してしまいます。西風の神ゼピュロスは、女神フローラとの平和を保つため、仕方なくアネモネを見捨て、彼女の姿をアネモネの花に変えたといいます。
美少年アドニス(ギリシア神話)
愛と美の女神アプロディーテーが息子のキューピッドと遊んでいたとき、キューピッドの射た愛の矢が誤って彼女の胸にあたってしまいます。彼女は胸の傷が治らないうちに美少年アドニスを見てしまい、彼に恋してしまいます。ある日、狩りが好きだったアドニスは、森のなかで一頭のイノシシを見つけます。アドニスは槍を投げてイノシシに傷を負わせました。しかし、反撃してきたイノシシに脇腹を突かれてアドニスは死んでしまいます。女神アプロディーテーは悲しみの涙をこぼし、それがアネモネの花になった、あるいは女神アプロディーテーがアドニスの血からアネモネを咲かせたともいわれます。
福寿草 Amur adonis
冬~早春の花(最盛期は2月)。花色は黄、オレンジ。
花名の由来
属名の学名「Adonis(アドニス)」は、ギリシア神話で猪に殺された美少年アドニスの名前に由来します。
和名の「福寿草(フクジュソウ)」は、幸福と長寿を意味し、新春を祝う花として名づけられました。
フクジュソウ全般の花言葉
「幸せを招く」「永久の幸福」「悲しき思い出」
花言葉の由来
花言葉の「幸せを招く」「永久の幸福」は、古くから縁起のよい花とされてきたことに由来します。また、「悲しき思い出」の花言葉は、美少年アドニスの伝説にちなむといわれます。
4月6日生まれの有名人
日本
・宮沢りえ (女優 / 1973年4月6日)
・乙武洋匡 (ライター / 1976年4月6日)
・若旦那 (ミュージシャン / 1976年4月6日)
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