
「ゼラニウム」「アジアンタム」「エゾギク(アスター)」
ゼラニウム Geranium
周年出回る花(最盛期は5~9月)。花色は赤、ピンク、白、黄、オレンジ、紫、複色など。
花名の由来
属名の学名「Pelargonium(ペラルゴニウム)」は、ギリシア語の「pelargo(コウノトリ)」が語源であり、花後の種子に突起があり、コウノトリのくちばしに似ていることに由来します。
和名の天竺葵(テンジクアオイ)は、天竺は「異国産の」という意味で、葵は葉が「アオイ」に似ていることにちなみます。
なお、一般にゼラニウムと呼ばれるものは、かつてはフウロソウ属(学名:Geranium ゼラニウム)に分類されていましたが、のちにテンジクアオイ属(学名:Pelargonium ペラルゴニウム)に分離された植物です。しかし、園芸名としては現在でも古い学名のゼラニウムの名で呼ばれています。
ゼラニウム全般の花言葉
「尊敬」「信頼」「真の友情」
色別の花言葉
赤いゼラニウム
「君ありて幸福」
ピンクのゼラニウム
「決心」「決意」
白いゼラニウム
「私はあなたの愛を信じない」
黄色いゼラニウム
「予期せぬ出会い」
深紅のゼラニウム
「メランコニー(憂うつ)」
花言葉の由来
深紅のゼラニウムの花言葉「メランコニー(憂うつ)」は、ゼラニウムの放つ青臭いにおいにちなむといわれます。
香り・効能
ゼラニウムは品種により葉に独特な香りがあり、一般的な園芸品種の多くは青臭いにおいを放ちます。
虫よけ
ヨーロッパでは、ゼラニウムのにおいを虫が嫌うので虫よけとして窓辺に置く花の定番になっています。また、魔よけや厄よけの効果もあるとされているそうです。
香料
ゼラニウムのなかで芳香を放つ品種をセンテッドゼラニウムといいます。バラのような香りのするローズゼラニウムやレモンのようなすっきりとした香りがするレモンゼラニウムなどがあります。ジャムの香り付けや入浴剤、アロマテラピーのエッセンシャルオイルなどに利用されています。
ゼラニウムの言い伝え
ある日、イスラム教の預言者マホメット(570年頃~632年)が洗濯したシャツをアオイ科のマロウという植物にかけて干していました。ところがシャツが乾いた時、その植物は鮮やかな赤い花をつけるゼラニウムに変わっていました。ゼラニウムは、イスラム教の開祖であるマホメットの徳を称えるために、アラーの神がこの世に創造した植物であるといわれています。
アジアンタム Maidenhair fern
周年出回る植物。
花名の由来
属名の学名「Adiantum(アジアンタム)」は、ギリシア語の「a(無)」と「dianotos(濡れる)」の合成語で「濡れない」を意味し、葉が水をはじくことにちなみます。
英語では「Maidenhair fern(乙女の毛のシダ)」と呼ばれます。
アジアンタム全般の花言葉
「天真爛漫」「繊細」
花言葉の由来
花言葉の「繊細」は、こまかな薄い葉を密につけた繊細な草姿にちなむといわれます。
アスター 蝦夷菊 China aster
夏の花(最盛期は7~8月)。花色は赤、ピンク、白、青、紫、黄、オレンジなど。
花名の由来
エゾギクは、かつてアスター属(シオン属)に分類されていたため、園芸の世界では一般にアスターと呼ばれています(現在はエゾギク属に分類)。中国原産で英語ではチャイナ・アスター(China aster)と呼ばれます。
属名の学名「Callistephus(カリステプス)」は、「美しい冠」を意味し、花冠が大きく美しいことにちなみます。
エゾギク全般の花言葉
「変化」「追憶」「同感」「信じる恋」
色別の花言葉
赤いエゾギク
「変化を好む」
ピンクのエゾギク
「甘い夢」
白いエゾギク
「私を信じてください」
青いエゾギク
「信頼」「あなたを信じているけど心配」
紫のエゾギク
「恋の勝利」「私の愛はあなたの愛より深い」
花言葉の由来
花言葉の「変化」は、エゾギクの多様な花色に由来するといわれます。また、「信じる恋」の花言葉は、古くはこの花が恋占い(「好き、嫌い、好き・・・」と花びらを一枚ずつ散らす)に使われていたことにちなむといわれます。
4月3日生まれの有名人
日本
・大泉洋 (俳優 / 1973年4月3日)
・タカ (お笑いタレント / 1976年4月3日)
海外
・エディ・マーフィー (米国の俳優、コメディアン / 1961年4月3日)
この記事へのコメントはありません。