
「エゾギク(アスター)」「ムシトリナデシコ」
蝦夷菊 China aster
夏の花(最盛期は7~8月)。花色は赤、ピンク、白、青、紫、黄、オレンジなど。
花名の由来
エゾギクは、かつてアスター属(シオン属)に分類されていたため、園芸の世界では一般にアスターと呼ばれています(現在はエゾギク属に分類)。中国原産で英語ではチャイナ・アスター(China aster)と呼ばれます。
属名の学名「Callistephus(カリステプス)」は、「美しい冠」を意味し、花冠が大きく美しいことにちなみます。
エゾギク全般の花言葉
「変化」「追憶」「同感」「信じる恋」
色別の花言葉
赤いエゾギク
「変化を好む」
ピンクのエゾギク
「甘い夢」
白いエゾギク
「私を信じてください」
青いエゾギク
「信頼」「あなたを信じているけど心配」
紫のエゾギク
「恋の勝利」「私の愛はあなたの愛より深い」
花言葉の由来
花言葉の「変化」は、エゾギクの多様な花色に由来するといわれます。また、「信じる恋」の花言葉は、古くはこの花が恋占い(「好き、嫌い、好き・・・」と花びらを一枚ずつ散らす)に使われていたことにちなむといわれます。
虫取り撫子 Catchfly
初夏の花。花色はピンク、赤、白。
花名の由来
属名の学名「Silene(シレネ)」の由来には諸説あり、ギリシア神話の「Silenus(シーレーノス)」の名前にちなむともいわれます。シーレーノスは酒神ディオニューソス(ローマ神話ではバッカス)の教師で、いつも酔っぱらっい泡だらけであったといいます。この属の植物には粘液性の分泌液を出すものが多く、それをシーレーノスの姿にたとえたといいます。
和名の「虫取り撫子(ムシトリナデシコ)」は、茎上部の節の下あたりから分泌した粘液に小さな虫がつくことに由来します。
英語では「Catchfly(ハエトリ)」や「Sweet William catchfly(ハエトリ・ヒゲナデシコ)」などと呼ばれます。
別名の「蠅取り撫子(ハエトリナデシコ)」は「Catchfly」の翻訳名と考えられます。
ムシトリナデシコ全般の花言葉
「罠」「未練」
色別の花言葉
赤いムシトリナデシコ
「青春の恋」
白いムシトリナデシコ
「裏切り」
花言葉の由来
花言葉の「罠」は、粘液に虫が捕らえられることに由来します。
赤いムシトリナデシコの「青春の恋」は罠にかかることを、白いムシトリナデシコの「裏切り」はひきつけて捕らえることを表しているといわれます。
ムシトリナデシコは食虫植物?
ムシトリナデシコは粘着部で小さな虫を捕らえることもありますが、捕獲した虫を消化吸収しないため食虫植物ではありません。
花の蜜を盗むだけで、受粉には効果のないアリが茎をよじ登って花に達するのを妨げていると考えられています。
4月22日生まれの有名人
日本
・中田翔 (プロ野球選手 / 1989年4月22日)
・森星 (ファッションモデル、タレント / 1992年4月22日)
海外
・イマヌエル・カント (ドイツの哲学者 / 1724年4月22日~1804年2月12日)
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