
「スノーフレーク」「ムシトリナデシコ」「レンゲツツジ」
鈴蘭水仙スノーフレーク Summer snowflake
春の花(最盛期は5月)。花色は白。
花名の由来
属名の学名「Leucojum(レウコユム)」は、ギリシア語で「白いスミレ」を意味し、スミレのような芳香を放つことにちなみます。
和名の鈴蘭水仙(スズランスイセン)は、花がスズランに、葉がスイセンに似ていることに由来します。
なお、スノーフレークは「雪片」という意味ですが、スノーフレークの花期は雪の降らない春で英語では「サマー・スノーフレーク(Summer snowflake)」と呼ばれます。
スノーフレーク全般の花言葉
「純粋」「純潔」「汚れなき心」「皆をひきつける魅力」
花言葉の由来
花言葉の「純粋」「純潔」「汚れなき心」は、花びらの先端に入る緑の斑点が、純白で清楚な花をいっそう際立たせていることに由来するといわれます。
スノーフレークとスノードロップ
同じヒガンバナ科のスノーフレーク(Snowflake)とスノードロップ(Snowdrop)。名前が似ていて混同しやすいのですが、それぞれ違う属の植物です。スノードロップは、2月~3月ごろに釣鐘形の白い花をうつむくように下向きに咲かせます。スノーフレークは、4月~5月ごろに白いスズランのような花を咲かせます。花びらの先端にある緑の斑点がスノーフレークの特徴です。
虫取り撫子 Catchfly
初夏の花。花色はピンク、赤、白。
花名の由来
属名の学名「Silene(シレネ)」の由来には諸説あり、ギリシア神話の「Silenus(シーレーノス)」の名前にちなむともいわれます。シーレーノスは酒神ディオニューソス(ローマ神話ではバッカス)の教師で、いつも酔っぱらっい泡だらけであったといいます。この属の植物には粘液性の分泌液を出すものが多く、それをシーレーノスの姿にたとえたといいます。
和名の「虫取り撫子(ムシトリナデシコ)」は、茎上部の節の下あたりから分泌した粘液に小さな虫がつくことに由来します。
英語では「Catchfly(ハエトリ)」や「Sweet William catchfly(ハエトリ・ヒゲナデシコ)」などと呼ばれます。
別名の「蠅取り撫子(ハエトリナデシコ)」は「Catchfly」の翻訳名と考えられます。
ムシトリナデシコ全般の花言葉
「罠」「未練」
色別の花言葉
赤いムシトリナデシコ
「青春の恋」
白いムシトリナデシコ
「裏切り」
花言葉の由来
花言葉の「罠」は、粘液に虫が捕らえられることに由来します。
赤いムシトリナデシコの「青春の恋」は罠にかかることを、白いムシトリナデシコの「裏切り」はひきつけて捕らえることを表しているといわれます。
ムシトリナデシコは食虫植物?
ムシトリナデシコは粘着部で小さな虫を捕らえることもありますが、捕獲した虫を消化吸収しないため食虫植物ではありません。
花の蜜を盗むだけで、受粉には効果のないアリが茎をよじ登って花に達するのを妨げていると考えられています。
蓮華躑躅 Japanese azalea
春の花。花色は朱色、オレンジ。
花名の由来
和名の「蓮華躑躅(レンゲツツジ)」は、レンゲソウの蓮華畑のように朱色の花が高原いっぱいに広がることに由来するともいわれます。
日本がレンゲツツジの原産地であるため、学名では「Rhododendron japonicum(ツツジ属・日本の)」、英語では「Japanese azalea(日本のアザレア)」と呼ばれます。
レンゲツツジ全般の花言葉
「情熱」「堅実」
花言葉の由来
花言葉の「情熱」は、レンゲツツジの鮮やかな朱色の花にちなむといわれます。
レンゲツツジの毒
レンゲツツジには毒があり、牛や馬も食べないことから、レンゲツツジの群生地になっている放牧地もあります。別名の馬躑躅(ウマツツジ)や牛躑躅(ベコツツジ)もこれにちなみます。
花の蜜にも毒があるため、日本の養蜂業者はレンゲツツジが自生している所ではハチミツを採集しないか開花期を避けているといわれます。
4月16日生まれの有名人
日本
・毛利元就 (戦国武将 / 1497年4月16日~1571年7月6日)
・なぎら健壱 (フォークシンガー、俳優 / 1952年4月16日)
・徳井義実 (お笑いタレント / 1975年4月16日)
海外
・ジャン2世 (フランス王 / 1319年4月16日~1364年4月8日)
・チャールズ・チャップリン (英国出身の喜劇俳優 / 1889年4月16日~1977年12月25日)
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