
「レンギョウ」「チューリップ」「レンゲソウ」「ムクゲ」「ヤグルマギク」「イベリス」
連翹 Forsythia
早春の花(最盛期は4月)。花色は黄、黄金色
花名の由来
花名のレンギョウは、漢名の連翹を音読みしたものです。ただし、これは誤用されたものであり、原産国の中国において連翹はトモエソウもしくはオトギリソウのことを指します。
属名の学名「Forsythia(フォーサイシア)」は、英国の王立植物園の監督官を務めた園芸家ウィリアム・フォーサイス(William Forsyth、1737~1804)の名にちなみます。
レンギョウ全般の花言葉
「期待」「希望」「集中力」
花言葉の由来
花言葉の「期待」「希望」は、この花が早春に鮮やかな黄色い小花を枝いっぱいに咲かせることから、春の訪れを例えたものになったといわれます。
チューリップ Tulip
春の花(最盛期は4月)。花色は赤、ピンク、白、黄、オレンジ、紫、青、緑、茶、複色など。
花名の由来
属名の学名「Tulipa(チューリッパ)」は、ペルシャ古語で頭巾を意味する「tulipan(ツルバン)」を語源とし、頭に巻くターバンとチューリップの花姿が似ていることに由来するともいわれます。
16世紀にトルコからヨーロッパにチューリップが持ち込まれ、多くの栽培品種が生み出されました。オランダでは17世紀に熱狂的なチューリップブームが起き、投機の対象にもなっています。
日本には19世紀後半に渡来し、当時は鬱金香(ウッコンコウ)の名前で呼ばれました。
英語では「Tulip(チューリップ)」と呼ばれます。
チューリップ全般の花言葉
「思いやり」
色別の花言葉
赤いチューリップ
「愛の告白」
白いチューリップ
「失われた愛」
ピンクのチューリップ
「愛の芽生え」「誠実な愛」
黄色いチューリップ
「望みのない恋」「名声」
紫のチューリップ
「不滅の愛」
花言葉の由来
花言葉の「思いやり」は、三人の騎士を思いやる美少女(「オランダのチューリップ物語」を参照)に由来するといわれます。
オランダのチューリップ物語
その昔、ある村にとても美しい少女がいました。三人の騎士がその少女にプロポーズをし、騎士たちはそれぞれ、家宝である王冠、剣、黄金を少女に贈りました。
少女は三人のうち誰と結婚するのか悩みます。そして、一人を選ぶことができない少女は、花の女神フローラに自分を花に変えてくれるように頼みます。
女神フローラは願いを聞き入れ、少女をチューリップの姿に変えました。チューリップの姿は、花が王冠を、葉が剣を、そして球根が黄金を表わすのです。
蓮華草 Chinese milk vetch
春の花(最盛期は5月)。花色は赤、白、紅紫、紫など。
花名の由来
正式な名称は「紫雲英 / 翹揺(ともにゲンゲ)」。別名の「蓮華草(レンゲソウ)」は、この花がハス(蓮)の花に似ていることに由来します。また、「蓮華(レンゲ)」とも呼ばれます。
英名の「Chinese milk vetch(中国のミルクのスズメノエンドウ)」は、この草をヒツジが食べると乳が増えるという意味であるといわれます。
レンゲソウ全般の花言葉
「あなたと一緒なら苦痛がやわらぐ」「心がやわらぐ」
花言葉の由来
花言葉の「あなたと一緒なら苦痛がやわらぐ」「心がやわらぐ」は、この植物に薬効があることに由来します。
木槿 Rose of Sharon
夏~秋の花。花色は白、ピンク、赤、紫など。
花名の由来
花名のムクゲは、漢名「木槿」の音読みである「もくきん」が転訛したものといわれます
ムクゲ全般の花言葉
「信念」「新しい美」
花言葉の由来
ムクゲの古い学名は「Althaea frutex(低木のタチアオイ)」。タチアオイは12世紀ごろに十字軍によってシリアから運ばれてきたことから、花言葉の「信念」はこの十字軍にちなむといわれます。「新しい美」の花言葉は、新たな花が次々と咲き続けることに由来するといわれます。
矢車菊 Cornflower
春の花(最盛期は5月)。花色は青、紫、ピンク、白、赤など。
花名の由来
和名の「矢車菊(ヤグルマギク)」は、この植物が5月5日の端午の節句が近づくと花を開き、その形がこいのぼりの先端につける矢車に似ていることに由来するといわれます。
なお、「矢車草(ヤグルマソウ)」と呼ばれた時期もありますが、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同しないように現在ではヤグルマギクに統一されています。
英名は「Cornflower(小麦の花)」といい、ヨーロッパの麦畑の中に咲いていたことにちなみます。
ヤグルマギク全般の花言葉
「繊細」「優美」「教育」「信頼」
花言葉の由来
花言葉の「繊細」(西洋では「delicacy(繊細、優美)」)は、青い花の色にちなむといわれます。
「教育」の花言葉は、プロシア王妃がヤグルマギクを摘みながら王子たちを教育したことに由来するともいわれます。
イベリス Candytuft
春の花。花色は白、ピンク、紫、藤色など。
花名の由来
属名の学名「Iberis(イベリス)」は、スペインの別称「Iberia(イベリア)」を語源とし、この植物の多くの種がイベリア半島に自生していることに由来します。
英語では「Candytuft(キャンディタフト / 砂糖菓子のふさ・束)」と呼ばれます。これは小さな花が集まってこんもりと咲く姿がお菓子の束のように見えることに由来するといわれます。
また、太陽に向かって花茎が曲がる特徴から「屈曲花(マガリバナ)」の別名もあります。多年草のイベリス・センペルヴィレンスは「常盤薺(トキワナズナ)」とも呼ばれます。
イベリス全般の花言葉
「心をひきつける」「初恋の思い出」「甘い誘惑」
花言葉の由来
花言葉の「心をひきつける」は、太陽に向かって花茎が曲がる特徴にちなむといわれます。「初恋の思い出」「甘い誘惑」の花言葉は、花の甘い芳香や愛らしい花姿に由来するともいわれます。
3月22日生まれの有名人
日本
・後堀河天皇 (第86代天皇 / 1212年3月22日~1234年8月31日)
・小磯國昭 (第41代内閣総理大臣 / 1880年3月22日~1950年11月3日)
・大橋巨泉 (放送作家、タレント / 1934年3月22日~2016年7月12日)
この記事へのコメントはありません。