
「ハナズオウ」「ハナカイドウ」
花蘇芳 Chinese redbud
春の花。花色は赤紫、赤、紫、ピンク、白。
花名の由来
和名の「花蘇芳(ハナズオウ)」は、花色がスオウ(蘇芳)で染めた色(蘇芳色:黒味を帯びた紅色)に似ていることに由来します。
英語では中国原産のハナズオウを「Chinese redbud(中国のハナズオウ)」、南欧から西南アジアにかけて自生するセイヨウハナズオウを「Judas tree(ユダの木)」(下記参照)と呼んでいます。
ハナズオウ全般の花言葉
「裏切り」「不信仰」
花言葉の由来
キリスト教の十二使徒の一人であるイスカリオテのユダは、イエスを裏切ったことを悔い、セイヨウハナズオウの木で命を絶ったともいわれます。このことから特に欧米においてセイヨウハナズオウは「Judas tree(ユダの木)」と呼ばれています。
花言葉の「裏切り」「不信仰」もこれに由来するといわれます。
花海棠 Hall’s crabapple
春の花。花色はピンク。
花名の由来
ハナカイドウはリンゴと同属の中国原産の植物です。和名の「海棠(カイドウ)」は漢名「海棠」の音読みです。江戸時代初期に日本に渡来し、花が美しいことから「花海棠」と呼ばれるようになったといわれます。
また、花柄が長く花が垂れさがることから「垂絲海棠(スイシカイドウ)」の別名もあります。
属名の学名「Malus(マルス)」は、リンゴの木を意味するラテン語に由来するといわれます。
英語では「Hall’s crabapple」と呼ばれます。
ハナカイドウ全般の花言葉
「温和」「美人の眠り」「艶麗」
花言葉の由来
花言葉の「美人の眠り」「艶麗」は、唐の玄宗皇帝が眠りが足らず酔いのさめきらない楊貴妃の美しさを「海棠の睡り未だ足らず」と評した言葉に由来するといわれます。
海棠は昔から美人の形容に用いられ、美人のうちしおれた様子をたとえていう「海棠の雨に濡れたる風情」という慣用句もあります。
3月16日生まれの有名人
日本
・仁孝天皇 (第120代天皇 / 1800年3月16日~1846年2月21日)
・渋沢栄一 (実業家 / 1840年3月16日~1931年11月11日)
・石井康太 (お笑いタレント / 1975年3月16日)
・高橋大輔 (フィギュアスケート選手 / 1986年3月16日)
海外
・ジェームズ・マディソン (米国の第4代大統領 / 1751年3月16日~1836年6月28日)
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