
「アネモネ」「エニシダ」「ツクシ」
アネモネ Anemone
春の花(最盛期は4月)。花色は赤、ピンク、白、青、紫など。
花名の由来
属名の学名「Anemone(アネモネ)」は、ギリシア語の「anemos(風)」に由来します。春の最初のおだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせるからといわれます。英語での別名も「Windflower(風の花)」といいます。
アネモネ全般の花言葉
「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」
色別の花言葉
赤いアネモネ
「君を愛す」
白いアネモネ
「真実」「期待」「希望」
紫のアネモネ
「あなたを信じて待つ」
花言葉の由来
「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」といった切ない花言葉は、「アネモネの悲しい伝説(以下参照)」に由来するといわれます。
アネモネの悲しい伝説
アネモネと西風の神
春と初夏のそよ風を運ぶ西風の神ゼピュロスは、花と春の女神フローラの次女のアネモネを愛していました。女神フローラは西風の神ゼピュロスが自分を愛していると思っていましたが、愛されているのがアネモネだということを知ります。怒った女神フローラは、アネモネを自分のところから追い出してしまいます。西風の神ゼピュロスは、女神フローラとの平和を保つため、仕方なくアネモネを見捨て、彼女の姿をアネモネの花に変えたといいます。
美少年アドニス(ギリシア神話)
愛と美の女神アプロディーテーが息子のキューピッドと遊んでいたとき、キューピッドの射た愛の矢が誤って彼女の胸にあたってしまいます。彼女は胸の傷が治らないうちに美少年アドニスを見てしまい、彼に恋してしまいます。ある日、狩りが好きだったアドニスは、森のなかで一頭のイノシシを見つけます。アドニスは槍を投げてイノシシに傷を負わせました。しかし、反撃してきたイノシシに脇腹を突かれてアドニスは死んでしまいます。女神アプロディーテーは悲しみの涙をこぼし、それがアネモネの花になった、あるいは女神アプロディーテーがアドニスの血からアネモネを咲かせたともいわれます。
金雀枝 Broom
春~初夏の花。花色は黄、赤、ピンク、白、オレンジなど。
花名の由来
花名のエニシダは、ローマ時代の名前である「genista(ゲニスタ)」が語源であるともいわれます。
英語ではエニシダを「Broom(ホウキ)」と呼びますが、この木の枝でホウキをつくったことにちなみます。魔女が空を飛ぶホウキもエニシダの枝でできているといわれます。
エニシダ全般の花言葉
「謙遜」「卑下」「清潔」
花言葉の由来
花言葉の「謙遜」「卑下」は、兄を暗殺して王位を奪ったという伝説(以下参照)に由来するといわれます。また「清潔」の花言葉はホウキにちなみます。
土筆 Field horsetail
春の植物。
花名の由来
属名の学名「Equisetum(エキセタム)」は、ラテン語の「equus(馬)」と「seta(剛毛)」を語源とし、棒状の葉を段々に輪生させるスギナの姿を馬の尾にたとえたといわれます。
ツクシとはトクサ科の植物スギナの胞子茎のことを指します。スギナは春にツクシを出して胞子を放出し、その後に鮮やかな緑色の栄養茎を伸ばします。
ツクシの名前の由来には諸説ありますが、スギナにくっついて出てくることから「付く子」、あるいはつくしの薄茶色の袴の部分で継いでいるように見えることから「継く子」と呼ばれるようになったという説が有力です。
また、つくしは「土筆」と書きますが、つくしが土に刺した「筆」のような姿をしていることにちなむといわれます。
なお、スギナの根が深いことから「地獄草(ジゴクソウ)」の別名もあります。
英語では「Field horsetail(野原の馬の尾)」と呼ばれています。
ツクシ全般の花言葉
「向上心」「意外」「驚き」
花言葉の由来
花言葉の「向上心」は、つくしが地中から天に向かってすくすくと伸びることに由来するといわれます。
3月12日生まれの有名人
日本
・足利義持 (室町幕府4代将軍 / 1386年3月12日~1428年2月3日)
・勝海舟 (江戸幕府海軍奉行、政治家 / 1823年3月12日~1899年1月19日)
・やくみつる (漫画家 / 1959年3月12日)
・ダイヤモンド・ユカイ (ミュージシャン / 1962年3月12日)
・勝俣州和 (お笑いタレント / 1965年3月12日)
・ユースケ・サンタマリア (俳優、歌手 / 1971年3月12日)
この記事へのコメントはありません。