
「シャクヤク」「キンセンカ」「ユキノシタ」「ホトケノザ」
芍薬 Chinese peony
春~初夏の花(最盛期は5月)。花色はピンク、白、赤、黄、オレンジ、青、紫など。
花名の由来
花名のシャクヤクは、「姿がしなやかで優しいさま」を意味する「綽約(しゃくやく)」に由来するともいわれます。
属名の学名「Paeonia(パエオニア)」は、ギリシア神話で神の傷を治したという医の神「Paeon(ペオン)」にちなみます。
シャクヤク全般の花言葉
「恥じらい」「はにかみ」「謙遜」
花言葉の由来
花言葉の「恥じらい」「はにかみ」は、はにかみ屋の妖精がこの花にかくれたところ、花も一緒に赤らんだというイギリスの民話に由来するという説や夕方には花を閉じてしまうことにちなむという説もあります。さらに、英語で恥じらいやはにかむ仕草を表す慣用句の「blush like a peony(シャクヤクのように顔を赤らめる)」に由来するともいわれます。
キンセンカ 金盞花 Calendula
春の花(最盛期は3~4月)。花色は黄、オレンジ。
花名の由来
花名の金盞花(キンセンカ)は、花が黄金色で「盞(さかずき)」のような形をしていることに由来するともいわれます。
キンセンカ全般の花言葉
「別れの悲しみ」「悲嘆」「寂しさ」「失望」
花言葉の由来
明るく陽気な雰囲気をもつキンセンカの花。その一方で「別れの悲しみ」「悲嘆」といったキンセンカの悲しい花言葉は、ギリシア神話(下記参照)に由来するといわれます。
また、黄色系の花には不吉をほのめかす花言葉が多くつけられています。
マリーゴールドの「嫉妬」「絶望」「悲しみ」、
黄色いカーネーションの「軽蔑」、
黄色いバラの「愛情の薄らぎ」「嫉妬」、
黄色いユリの「偽り」、
黄色いチューリーップの「望みのない恋」、
黄色いキクの「破れた恋」など。
キンセンカとギリシア神話
水の精(ニンフ)クリティが太陽神アポロンに恋をしました。
しかし、アポロンとレウトコエ王女が恋仲にあり、それをねたんだクリティが王女の父に密告してしまいます。怒った王は娘のレウトコエを生き埋めにしてしまいました。
自分の行ないを恥じたクリティは、9日間地面に座ったまま空をすぎるアポロンをみつめていると、やがてキンセンカに姿を変えてしまったといいます。
雪の下 Strawberry Saxifrage
初夏の花。花色は白。
花名の由来
和名の「雪の下(ユキノシタ)」は、雪が上につもってもその下に緑の葉があることにちなむといわれます。また、雪のような白い花の下に緑の葉を広げるからとする説、白い舌状の花の形から「雪の舌」が転訛したとする説などがあります。
ユキノシタ全般の花言葉
「深い愛情」
花言葉の由来
花言葉の「深い愛情」は、ユキノシタの葉のしぼり汁が子どもに多い中耳炎やひきつけなどにも効果があるとされ、民間薬として用いられたことにちなむともいわれます。
仏の座 Henbit
早春の花。花色は紫、白(シロバナホトケノザ)。
花名の由来
属名の学名「Lamium(ラミウム)」は、ギリシア語の「laipos(喉)」を語源とし、葉の筒が長く喉のように見えることに由来するともいわれます。
和名の「仏の座(ホトケノザ)」は、茎を取り囲むようにつく葉を仏さまの蓮華座に見立てたものといわれます。
別名の「三階草(サンガイグサ)」は、葉が段々につくことにちなみます。
英語では「Henbit(ヘンビット)」と呼ばれます。
ホトケノザ全般の花言葉
「調和」「輝く心」
花言葉の由来
花言葉の「調和」「輝く心」は、蓮華座に座る仏さまを連想したものともいわれます。
ホトケノザと春の七草
春の七種(ななくさ)のひとつに「仏の座(ホトケノザ)」がありますがこの植物ではありません。春の七種の「ホトケノザ」は、キク科の「小鬼田平子(コオニタビラコ)」を指します。
2月8日生まれの有名人
日本
・桜町天皇 (第115代天皇 / 1720年2月8日~1750年5月28日)
・山本寛斎 (ファッションデザイナー / 1944年2月8日)
・田中卓志 (お笑い芸人 / 1976年2月8日)
・松下奈緒 (女優、ピアニスト / 1985年2月8日)
・佐々木希 (ファッションモデル、女優 / 1988年2月8日)
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