
「ゲッケイジュ」「ミスミソウ」「ヘリクリサム」
月桂樹 Laurel
春の花。花色は黄。
花名の由来
日本では月の影を「餅つきをしているウサギ」に見立てていますが、中国では「大きな桂の木を切る男の姿」に見立てていたといわれます。桂は中国ではモクセイ(木犀)を、日本ではカツラ(桂)を指します。1905年頃に月桂樹がフランスから日本に持ち込まれた際、カツラに似て、葉の香りも強いこの植物に、中国の言い伝えに登場する「月の桂の樹」の名がつけられたといいます。
属名の学名「Laurus(ローラス)」は、ケルト語で緑色を意味する「laur」を語源とし、ゲッケイジュが常緑であることに由来するといわれます。
ゲッケイジュ全般の花言葉
「栄光」「勝利」「栄誉」
花、葉の花言葉
ゲッケイジュの花
「裏切り」
ゲッケイジュの葉
「私は死ぬまで変わりません」
花言葉の由来
ギリシア神話のアポロンとダフネの物語(下記参照)から、アポロンの聖樹として神聖視されたゲッケイジュ。古代ギリシアではその葉で「月桂冠」をつくり、勝利と栄光のシンボルとして勝者や優秀な者たちの頭にかぶせました。花言葉の「栄光」「勝利」「栄誉」もこれに由来します。
「私は死ぬまで変わりません」の花言葉は、愛の証として月桂冠を永遠に身に着けたアポロンの話にちなむともいわれます。
月桂樹とギリシア神話
ある日、太陽神アポロンは、愛の神エロースの持つ小さな弓をからかいました。怒ったエロースはその仕返しに、相手に恋をする黄金の矢をアポロンに撃ち、逆に相手の愛情を拒絶する鉛の矢を河の神の娘ダフネに放ちました。このため、アポロンはダフネに求愛を続けますが、ダフネは頑なに拒絶します。そして、ダフネはアポロンの求愛から逃れるために、自分の姿を変えるよう父に願いました。娘の望みを聞き入れた父は、ダフネを月桂樹に変えたといいます。
ダフネの姿を見てひどく悲しんだアポロンは「せめて私の聖樹になって欲しい」と頼むと、ダフネは枝を揺らしてうなずき、月桂樹の葉をアポロンの頭に落としました。アポロンは、永遠の愛の証として月桂冠をつくり、永遠に身に着けたといいます。
三角草 Hepatica
早春の花。花色は青、紫、赤、ピンク、白など。
花名の由来
属名の学名「Hepatica(ヒパティカ)」は、ラテン語の「hepaticus(肝臓)」が語源となり、3裂した葉の形がそれに似ていることに由来します。
和名の「三角草(ミスミソウ)」は、三角形の葉にちなみます。また、早春に雪を割るようにして花を咲かせることから「雪割草(ユキワリソウ)」の別名もあります。
英語では学名のまま「Hepatica(ヒパティカ)」と呼ばれます。また「Liverwort(肝臓の草)」や「Liverleaf(肝臓の葉)」とも呼ばれます。
ミスミソウ全般の花言葉
「自信」「はにかみ屋」
花言葉の由来
花言葉の「自信」は、寒さに負けず、厳しい冬を乗り切って咲くことに由来するといわれます。「はにかみ屋」の花言葉は、雪の下から恥ずかしげに顔をのぞかせることにちなみます。
麦藁菊 Strawflower
初夏~秋の花。花色は黄、オレンジ、ピンク、赤、紫、白など。
花名の由来
属名の学名「Helichrysum(ヘリクリサム)」は、ギリシア語の「helios(太陽)」と「chrysos(金色)」を語源とし、光沢があり黄金ように輝くその花姿にちなむといわれます。
ヘリクリサムはムギワラギク属の学名ですが、一般にヘリクリサムというと麦藁菊(学名:Helichrysum bracteatum)を指します。
和名の「麦藁菊(ムギワラギク)」は、水分が少なくパリパリと硬く乾いた花びらが乾燥した麦藁のようであることに由来するといわれます。
別名の「帝王貝細工(テイオウカイザイク)」もこの花びらの独特の硬さを貝細工にたとえたものであるといわれます。
英語でも「Strawflower(麦藁の花)」や「Everlasting daisy(永遠のデイジー)」、「Golden everlasting」などと呼ばれています。
ヘリクリサム全般の花言葉
「永遠の思い出」「いつまでも続く喜び」
花言葉の由来
花言葉の「永遠の思い出」や「いつまでも続く喜び」は、乾燥させても変形せず、色や光沢もそのまま残ることに由来するといわれます。
2月28日生まれの有名人
日本
・菅井きん (女優 / 1926年2月28日)
・田原俊彦 (歌手、タレント / 1961年2月28日)
・膳場貴子 (フリーアナウンサー / 1975年2月28日)
・菊川怜 (女優 / 1978年2月28日)
海外
・ミシェル・ド・モンテーニュ (フランスの哲学者 / 1533年2月28日~1592年9月13日)
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