
「スノードロップ」「パンジー」
スノードロップ Snowdrop
早春の花(最盛期は2~3月)。花色は白。
花名の由来
スノードロップの学名は「Galanthus nivalis(ガランサス・ニバリス)」。属名「Galanthus(ガランサス)」はギリシア語で「乳のように白い花」を意味し、種小名「nivalis(ニバリス)」はラテン語の「雪(nivis)」を語源として「雪の中や近くに成長する」という意味があるといわれます。
そこから英名では「スノードロップ(雪のしずく)」、和名では「待雪草(マツユキソウ)」と呼ばれています。
スノードロップ全般の花言葉
「希望」「慰め」
花言葉の由来
花言葉の「希望」「慰め」は、天使がアダムとイヴを慰めるため、舞い落ちる雪をスノードロップに変えたという言い伝え(下記参照)に由来するといわれます。
スノードロップの言い伝え
アダムとイヴ
禁断の果実を食べてエデンの園を追われたアダムとイヴ。悲しむイヴをあわれんだ天使が、舞い落ちる雪をスノードロップの花に変えます。天使は「もうすぐ春がくるから絶望してはいけませんよ」とふたりを慰めたといいます。
死を象徴する花
恋人の死を知った乙女ケルマは、スノードロップを摘んで彼の傷の上に置きました。恋人は目覚めませんでしたが、彼に触れた途端、彼の肉体は雪のしずく(スノードロップ)になってしまったといいます。(イギリスの農村地方の言い伝え)
この言い伝えのある地方では、スノードロップが死を象徴する花として扱われたり、死に装束を連想させる花として嫌われ、家の中に持ち込むと不幸が起こるといわれています。
このことからスノードロップをひとへ贈ると「死」を「希望」するとなり、「あなたの死を望みます」という意味に取られてしまう場合もありますので注意が必要です。
パンジー Pansy
冬~春の花(最盛期は10~12月、2~3月)。花色は紫、黄、白、青、ピンク、赤、オレンジ、茶、黒、複色など。
花名の由来
属名の学名「Viola(ビオラ)」は、ラテン語で「紫色の」という意味です。
花名のパンジーは、花の模様が人の顔に似ており、花が前に傾いた様子が深く思索にふけるように見えることから、フランス語の「思想」を意味する単語「pensée(パンセ)」にちなんで名づけられました。
なお、小型のパンジーをビオラと呼びますが、これは属名にちなみます。
パンジー全般の花言葉
「もの思い」「私を思って」
色別の花言葉
紫のパンジー
「思慮深い」
黄色いパンジー
「つつましい幸せ」「田園の喜び」
白いパンジー
「温順」
ビオラの花言葉
「誠実」「信頼」「忠実」「少女の恋」
花言葉の由来
花言葉の「もの思い」は、花名と同様に花姿が思索にふける人の顔に見えることに由来します。
パンジーとビオラの違い
ビオラはパンジーによく似ていますが、園芸上はパンジーの小輪多花性種をビオラと呼んでいます。一般に花径5cm以上をパンジー、4cm以下をビオラと区別することが多いようですが、最近では、見た目が豪華なのがパンジー、かわいらしいのがビオラと曖昧な分け方になっているようです。
2月2日生まれの有名人
日本
・天龍源一郎 (プロレスラー / 1950年2月2日)
・劇団ひとり (お笑い芸人 / 1977年2月2日)
・宮地真緒 (女優 / 1984年2月2日)
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