
「ウメ」「マーガレット」「サクラソウ」
梅 Plum blossom
早春の花(最盛期は2月)。花色は赤、白、ピンク。
花名の由来
花名のウメの語源には諸説あります。中国語の「梅(メイ)」が転訛したとする説、薬用に燻製にした実が「烏梅(ウメイ)」として伝来して転訛したとする説、花の美しさから「愛目(うめ)」が転じた説などがあります。
ウメ全般の花言葉
「高潔」「忠実」「忍耐」
色別の花言葉
白い梅(白梅)
「気品」
花言葉の由来
花言葉の「忠実」は、政争に敗れて大宰府へ左遷された平安時代の貴族・菅原道真(845~903)の後を追って空を飛んだとするウメの伝説(飛梅伝説は下記参照)に由来するといわれます。白梅の「気品」の花言葉は、あでやかな紅梅に対して、白梅の凜として上品なその花姿にちなみます。
飛梅伝説
平安時代の貴族・菅原道真(845~903年)は、朝廷内での公卿・藤原時平(871~909)との政争に敗れ、遠く九州・筑前国の大宰府へ左遷されることになりました。道真はとりわけ愛でてきたウメの木、サクラの木、マツの木との別れを惜しみます。道真を慕う庭木たちのうち、サクラは悲しみに暮れてついには枯れてしまいました。ウメとマツは道真の後を追って空を飛びます。しかし、マツは途中で力尽き、摂津国八部郡板宿近くの丘に降り立ち、この地に根をおろしました(飛松伝説)。ウメは一夜のうちに大宰府まで飛んでゆき、その地に降り立ったといいます。
以下は、菅原道真が庭の梅の花に別れを惜しんで詠んだ歌です。
東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅花(うめのはな) 主なしとて 春な忘るな
(私がいなくなっても、春が来るたび忘れることなく、梅の木よ、芳しい花を咲かせておくれ)
マーガレット Marguerite
春の花(最盛期は3~5月)。花色は白、ピンク、黄、オレンジ、赤。
花名の由来
マーガレットの花名は、その美しい白い花にちなみ、真珠という意味のギリシア語「マルガリーテス」が語源になります。
マーガレットの和名「木春菊(モクシュンギク)」は、葉の形が同じキク科のシュンギクに似ていることに由来します。
マーガレットはアフリカ西海岸のカナリア諸島原産の花をフランスで園芸用に改良したもので、英語では「Paris daisy(パリス・デージー)」とも呼ばれます。
マーガレット全般の花言葉
「恋占い」「真実の愛」「信頼」
花言葉の由来
「恋占い」の花言葉は、マーガレットが「好き、嫌い、好き、嫌い・・・」と花びらを一枚ずつ散らしながら占う、恋占いの花として使われることにちなみます。また、マーガレットがギリシア神話の女性の守護神アルテミスに捧げる花であったことから、女性が求める最高の幸せとして「真実の愛」の花言葉がつけられたといわれす。
桜草 Japanese primrose
春の花。花色はピンク、赤、紫、白など。
花名の由来
花名の桜草(サクラソウ)は、花の形や色がサクラに似ていることに由来するといわれます。
学名「Primula sieboldii(プリムラ・シーボルディ)」は、江戸時代に長崎オランダ商館の医官として滞在したドイツの博物学者シーボルト(Siebold / 1796~1866)の名にちなみます。
サクラソウ全般の花言葉
「初恋」「憧れ」「純潔」
花言葉の由来
ピンクや白などのかわいいハート形の花びらが特徴のサクラソウ。その5つの花びらは個々に分離した離弁花ではなく、それぞれがつながった合弁花です。花言葉の「初恋」「純潔」は、かわいらしく清楚な花姿にちなむともいわれます。
2月1日生まれの有名人
日本
・沢村栄治 (プロ野球選手 / 1917年2月1日~1944年12月2日)
・渡辺貞夫 (ジャズミュージシャン / 1933年2月1日)
・今井通子 (登山家、医師 / 1942年2月1日)
・山本譲二 (演歌歌手 / 1950年2月1日)
・中村雅俊 (俳優、歌手 / 1951年2月1日)
・布袋寅泰 (ギタリスト / 1962年2月1日)
・磯野貴理子 (お笑いタレント / 1964年2月1日)
・川田広樹 (お笑い芸人 / 1973年2月1日)
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