
「オトギリソウ」「ワレモコウ」
弟切草 St. John’s wort
夏の花。花色は黄。
花名の由来
花名の弟切草(オトギリソウ)は、この植物を原料にした秘薬の秘密をもらした弟を兄が斬り殺したという伝説(下記参照)に由来します。
英語では同属のセイヨウオトギリ(西洋弟切)を「St. John’s wort(聖ヨハネの草)」(下記参照)と呼んでいます。
オトギリソウ全般の花言葉
「迷信」「敵意」「秘密」「恨み」
花言葉の由来
花言葉の「迷信」は、ヨーロッパでこの植物が魔よけに使われたことに由来します。「秘密」「恨み」の花言葉は、兄が弟を斬り殺したという伝説にちなみます。
オトギリソウの言い伝え
秘薬の秘密
花山院(花山天皇 / 968~1008)の時代、晴頼という優れた鷹匠がいました。晴頼は、鷹が負傷するとある草を用いて傷をなおしまた。仲間の鷹匠たちはその草の名を尋ねましたが、彼は絶対に秘密をあかしませんでした。しかし、彼の弟がうっかり大切な秘密をもらしてしまい、晴頼は怒りのあまり弟を斬り殺してしまいます。
その事件以来、秘密の草は弟切草(オトギリソウ)と呼ばれて世に知られることになったといわれます。また、その時の弟の血しぶきが葉に黒点(油点)として残ったともいわれています。
聖ヨハネの草(St. John’s wort)
ヨーロッパでは古くから聖ヨハネ(Saint John)の日(6月24日)の前夜に薬草をあつめる風習があり、その薬草を「聖ヨハネの草(St. John’s wort)」や「中夏節の薬草(Midsummer herb)」と呼び、魔よけや病気をなおす不思議な魔力をもっているとされていました。
とくにオトギリソウ属の黄色い花(セイヨウオトギリ)の魔力が強いとされ、イギリスでは一般にこの植物を「聖ヨハネの草」と呼んでいます。
吾亦紅 Great Burnet
夏~秋の花(最盛期は9月)。花色は暗紅色、赤、ピンク。
花名の由来
花名「ワレモコウ」の由来には諸説あります。この花の色を議論しているときに、花自身が「我もまた紅なり」といったので「吾亦紅(ワレモコウ)」と名づけられたという説、茎や葉に香りがあることから「吾木香(ワレモコウ)」になったという説などがあります。
ワレモコウ全般の花言葉
「変化」「もの思い」「愛慕」
花言葉の由来
花言葉の「変化」は、ワレモコウの花が上から下に向かって順に咲いていくことにちなむといわれます。「もの思い」の花言葉は、秋の野に細長い茎を風に揺らす姿からつけられたともいわれます。
11月19日生まれの有名人
日本
・松崎しげる (歌手 / 1949年11月19日)
・松任谷正隆 (音楽プロデューサー / 1951年11月19日)
海外
・チャールズ1世 (イングランド王 / 1600年11月19日~1649年1月30日)
・ジェームズ・ガーフィールド (米国の第20代大統領 / 1831年11月19日~1881年9月19日)
・ピーター・ドラッカー (オーストリア出身の経営学者 / 1909年11月19日~2005年11月11日)
・メグ・ライアン (米国の女優 / 1961年11月19日)
・ジョディ・フォスター (米国の女優 / 1962年11月19日)
この記事へのコメントはありません。