
「クレマチス」「キリ」
クレマチス Clematis
春~秋の花(最盛期は5月)。花色は赤、ピンク、白、青、紫、黄など。
花名の由来
属名の学名「Clematis(クレマチス)」は、ギリシア語の「klema(ブドウなどのツル)」が語源となり、ツルでまつわりつく性質に由来します。修景用のツル植物として人気が高く「ツル性植物の女王」とも呼ばれています。
英語では「旅人の楽しみ(Traveller’s joy)」、イタリア語では「ごま塩ひげ」、フランス語では「乞食草」といった呼び名もあります。乞食草の名は、クレマチスの葉には毒性があり、かつてフランスの乞食がクレマチスの葉をつぶして皮膚につけ、わざとただれさせて通行人の同情をひいたことにちなむといわれています。
クレマチス全般の花言葉
「精神の美」「旅人の喜び」「策略」
花言葉の由来
花言葉の「精神の美」は、ツルが細いのに大きく鮮やかな花を咲かせることに由来します。「旅人の喜び」の花言葉は、ヨーロッパにおいて旅人が快適に一夜を過ごせるよう、宿の玄関にクレマチスを植えてやさしく迎え入れたことにちなみます。なお、「策略」は、上記のフランスの乞食の話に由来するといわれます。
桐 Empress tree
春の花。花色は紫。
花名の由来
属名の学名「Paulownia(ポウロウニア)」は、江戸時代に長崎オランダ商館の医官として滞在したドイツの博物学者 シーボルト(1796~1866)がオランダ王妃アンナ・パヴロヴナ(Anna Paulowna / 1795~1865)に献名したものです。アンナ・パヴロヴナはシーボルトを資金面で支援したといわれます。
和名の桐(キリ)の由来には諸説あり、キリは切ってもすぐに芽をだして成長するため「切る(きる)」が転訛したともいわれます。
英語では「Empress tree(女帝/皇后の木)」「Foxglove tree(狐の手袋の木)」「Princess tree(王女の木)」と呼ばれます。
キリ全般の花言葉
「高尚」
花言葉の由来
中国神話の伝説の霊鳥である鳳凰(ほうおう)はキリの木にだけ止まるとされ、日本でもキリは伝統的に神聖な木とみなされてきました。花言葉の「高尚」もこれにちなむといわれます。
5月9日生まれの有名人
日本
・源頼朝 (鎌倉幕府初代将軍 / 1147年5月9日~1199年2月9日)
・松田龍平 (俳優 / 1983年5月9日)
海外
・ビリー・ジョエル (米国のミュージシャン / 1949年5月9日)
この記事へのコメントはありません。